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今日は「環境価値流通元年」の台本のなかで 「マイ箸」を題材にした部分を紹介しときます。 あらすじ 主人公のイメージは昔の紙芝居屋を想像してください。自転車に紙芝居の道具や集まった子供に売る環境グッズというよりゴミを積んで、ある公園で商売を始めるところから、このお話しは始まります。主人公の屋号は「環境屋」です。公園に子供たちを集めて、紙芝居をすると見せかけて、子供をうまく丸め込んで、訳の分からない環境グッズを子供たちに売りつけます。子供は家に帰って母親に説明して小遣いをせしめるのです。 *********************** また、自転車の荷台の別の引き出しから、何やら、取り出します。 環境屋「みんな、これ、何かわかるか? わかる人」 子供「おっちゃん、バカにしたらあかんわ。それ、箸に紐ついてるだけやないか。」 環境屋「そうや。箸に紐ついてるだけや。」 子供「なんか、うさんくさいな。」 環境屋「だまっとけ。今まで、おっちゃんのストーリーは完璧やったやろ。今度も完璧やで。これは、箸は箸でも、ただの箸やない。マイ箸言うねん。マイというのは、英語で“わたしの”という意味や。わたしの箸、わたし専用の箸ということや。この紐は首からぶら下げられるようになってる。いつでも、こうして、ぶら下げてもっとくんや。」 子供「そんなん、かっこ悪いわ。」 環境屋「かっこ悪いんと、儲かるのと、どっちがええ? なんや、急に黙りよったな。そしたら、この話もよう聞いとけよ。絶対得するから。家では、普通の箸でご飯食べるやろ。その箸はどうする?洗ってまた、使うやろ。今度はラーメン屋とかうどん屋行ったことあるやろ。そこの箸はどうなってる?」 子供「この前、おじいちゃんにうどん屋連れて行ってもろた。そしたら、割り箸があって、使ったやつは、みんな捨ててたで。」 子供「うちも、この前、おとうちゃんが酔っぱらってかえってきたとき、おみやげのお寿司に割り箸ついとった。せやけど、それで食べたあと、おかあちゃんがみんな捨てとったわ。」 環境屋「せやろ。その割り箸がいかんねん。割り箸いうのんは、木で出来てる。その木は山に生えてる木を切り倒して割り箸にするねん。」 子供「それが、なんで、あかんのん?」 環境屋「ちょっと難しい話になるけど、木というのは二酸化炭素を吸って、酸素をつっくてるんや。その二酸化炭素いうのは、最近、テレビでもようやってる、地球温暖化いうやつの原因になってる。せやから、木をたくさん、おいといて、二酸化炭素をいっぱい吸ってくれなあかん。木をどんどん切り倒すと二酸化炭素が増えて地球には、ようないのや。」 子供「テレビで見たことあるわ。北極の氷がとけるとか、洪水がくるとか、いうやつやろ?」 環境屋「あんた、偉いね。地球環境問題は小さいころから考えとかなあかんからな。感心、感心。 それでも、切ってもええ木もある。それは歳のいった木とか、周りの木の成長をじゃまする木、そんな木は切ったほうが、若い元気な木がよく育つねん。そのほうが、二酸化炭素もぎょうさん吸ってくれる。切ってもええ木は、あんまり、ええ木やのうて、使い道もあんまりない。こういう木を割り箸にしてもええけど、あんまりええ割り箸にはなれへんのんや。曲がったやつとか、すぐ、折れるやつあるやろ?それに、使ったら捨てるから、ゴミが多なってしょうがない。そこで、このマイ箸の登場や。割り箸を使わんと、このマイ箸をみんなが使ったらどうなる?」 子供「割り箸屋が儲からんようになる。」 環境屋「おまえは、儲けることしか頭にないんか。それもそうやけど。」 子供「割り箸がいらんようになる。」 環境屋「さすが、地球環境問題、勉強してる子は違うなぁ。ということは?」 子供「木を切らんでようなる。」 環境屋「すごい、ということは?」 子供「割り箸がつくれんようになる。」 環境屋「ということは?」 子供「割り箸屋が儲からんようになる。」 環境屋「なんで、そこに戻んねん。おまえも大したことないな。木を切らんでようなる。ということは、二酸化炭素をいっぱい吸ってくれるいうこっちゃ。木をいっぱい、残しといたら、二酸化炭素が減るいうこっちゃ。ということは、ここからはちょっと難しいから、おっちゃんが答えを言うたろ。二酸化炭素が減るということは、さっき言うた地球温暖化がようなるいうことや。地球温暖化がようなったら、北極の氷も溶けへんし、洪水もおこらんいうこっちゃ。地球に住んでるもんが、みんな助かるいうことや。」 子供「まだ、儲かってませんな。」 環境屋「ちょっと、まちぃな。いま、言うたことわかるか? このマイ箸をみんなが使こたら、地球に住んでるもんが、みんな助かるいうことや。すごいことやで。」 子供「そしたら、そのマイ箸、みんな買わなあかんいうことか? おっちゃん商売うまいな。 いまのところ、おっちゃんだけ儲かってる状態やね。」 環境屋「わかったがな。これから言うから。この話はな、一回だけの儲けとちごて、あるところへ行くと何回でも儲かる言う話や。」 子供「なんやて。はよ言うたらんかい。おっさん。」 環境屋「おっさんて、ますますガラ悪なってきよったで。まぁええわ。この公園の裏にラーメン屋あるやろ。」 子供「また、訳のわからんこと言い出したで。儲けとラーメン屋と何の関係あるのん。」 環境屋「儲けよ思うたら、情報収集も大事や。おっちゃんは常に情報収集してるねん。そのラーメン屋はな、マイ箸持っていって、割り箸使わんかったら、全品50円引きになるねん。」 子供「そんなことして、ラーメン屋儲かるのん?」 環境屋「さぁそこや。よう聞けよ。そこのラーメン屋のおやじも、おっちゃんと同じで、価値のわかるおやじでな。割り箸が地球環境に悪いことを知ってるねん。それと、割り箸は結構高いし、使ったあと捨てるからゴミが出てしょうがない。割り箸使わんようになったら、それだけ経費が助かるいうことや。最近は竹の箸で洗ってまた使ってるらしいけど、これも、環境のことを考えたら正解や。せやけど、それには洗う手間とかかかるし、PR性が弱い。なんでか言うたら、環境にええことしてんのは、自分とこの店だけで、店に来た人しかわかれへん。そこで、マイ箸を持ってきた人は50円引きやいう、広告を出したら、みんなで環境にええことしましょうということになるやろ?」 子供「それで?」 環境屋「おっ、だんだん環境価値に興味もってきよったな。最近は環境にええことしようという人が増えてはおるんやけど、どないしたらええか、わからん人も多い。こういう人が広告を見たら、なるほど、こんなことから始めよか、となるねん。これを難しい言葉で“普及啓発”いうねん。これも憶えといたら得するで。そういう人らがマイ箸もって店へ来るようになる、しかも、50円引きや。単品では50円引きやけど、総売上は上がる。50円引きでも損するような値段はつけてへん。結局、儲かってることになるんや。それと、店の評判が上がる。環境を考えてるラーメン屋やいうて。こうゆうふうにして、このおやじは、環境価値を利用して、儲けてるんや。」 子供「なるほど。それで、新聞紙もプチプチも環境価値を見つけたら、儲かるいうことか。」 環境屋「そうや。わかってきよったな。」 子供「それで、何回も儲かる方法、はよ、教えんかい」 環境屋「今度は自分のことか。よっしゃ、そしたら、まず、このマイ箸を500円で買うてもらう。」 子供「そんな、しょうぶない箸、500円て、ぼったくりやん。」 環境屋「それが、500円ぐらい、すぐ回収できる。よう聞けよ。このマイ箸をもって、さっきのラーメン屋に行ったらどうなる?1品50円引きや。家族で行ったら何品食べる?5品も6品も頼むやろ。6品で300円バックや。2回行って6品ずつ注文するとしたら600円バックや。これで500円は回収できて、100円儲け。3回目からは、全部儲け。どうや?」 子供「システムはわかった。どうやって、おかあちゃんに説明するのん?」 環境屋「システムて、実業家にでもなったつもりか。今まで、おっちゃんの言うたこと説明したらええねん。」 子供「なんて?」 環境屋「おまえら、今まで何聞いとってん。まず、これはマイ箸いうこと、マイ箸は割り箸を使わんようにするためにあること、割り箸は木でできてる、木を切らんようにしたら、地球温暖化がようなる、地球温暖化がようなったら、北極の氷も溶けへんし、洪水もおこらん、地球に住んでるもんが、みんな助かる、こう説明したら、おかあちゃんは“かしこい子やねぇ”となんねんや。」 子供「せやけど、どうやって、ラーメン屋に誘導すんの?」 環境屋「誘導て。そうやなぁ、このマイ箸を持っていったら50円引きになるラーメン屋があることを説明すんねん。それで、“これからは、ひとりひとりが地球環境を考えなあかん時代や。せやから、家族みんなで地球を守ろ。”言うねん。ここで、商談や。“ラーメン屋見つけてきたんも、僕やし、みんなで行くだけで、地球環境にええことすることになる。割引の分、お小遣いにくれる?”そしたら、たぶん、おかあちゃんは“しゃぁないねぇ、これからは、環境を考えて何かせなあかん時代やからねぇ。”商談成立。ここでも、おっちゃんから聞いたて絶対に言うなよ。それから、おかあちゃんを説得できたということは、環境にええことを“普及啓発”できたということや。同時に環境価値を売ったということや。」 子供「おっちゃんて、天才の中の天才やな。マイ箸買うわ。」 子供「僕も」「わたしも」「みぃちゃんも」「けいちゃんも」 環境屋「あら、ピンクレディも買うてくれんのか。はい500円、毎度500円・・・・」 子供?「わしもにも、ひとつ。もう老い先短いんで死ぬまでに、地球にええことしたいんでのぉ。」 環境屋「じいさんも買うてくれんの? 地球にええことして死んだほうが、浮かばれるで。」 子供「おっちゃん、聞いても無駄やと思うけど、地球環境にええこと、なんかしてんのん?」 環境屋「そら、こうやって、おまえらに普及啓発してもらうために、いろいろやってるやないか。」 子供「せやけど、自分では何にもせえへんねやろ。言うだけで。」 環境屋「ええやないか。おっちゃんもおまえらも儲かるねんから。」 ******************** 一連の落語台本を紹介するより、テーマを示して紹介した方がわかりやすいかも知れませんな。 {{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{ ブログ村落語ジャンルも見てくださいや。 今日の順位は? (左側、かなり上の「落語」ボタンクリックでっせ) }}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}} |
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【ピックアップ】「マイ箸」を題材にした環境落語
こんにちは! 昨年末から度々トラックバック頂いている 満腹停肥満さんの環境落語。 すっかりファンになってしまいました。 今回のおすすめブログは ...続きを見る |
グリムス運営チーム スタッフブログ 2009/01/13 12:28 |
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